4品目には
出来立てのミルフィーユショコラを。

デザートを構成するとき
あまり多くの食材を
組み合わせることはしない。

食べさせたい素材を
最低限の副材で・・
というのが私のセオリー。

けれどこのお皿ばかりは
いつもより多くの食材を入れ込んでいる。
なぜなら
何一つ欠けてはいけないものたちだったから。

シュガースポットを目印に
完全に熟したバナナの香りを
お皿に散りばめ
コーヒーのジェラートに
削りたてのエスプレッソ豆、
透き通った
程よい酸味の柑橘のコンフィに
濃厚なショコラクリーム、
カカオ豆のチュイルに
サクサクのカカオのパイ生地。

その全てが
それぞれを引き立てあって
一つの
幸せな世界を繰り広げる。