特注ケーキのご紹介

毎回18センチのケーキをご依頼をいただきます。
フレジェで・・とか、サントノレで・・とか、栗の・・とか
その時々のご希望をざっくりお伝えいただき、あとはおまかせでお作りします。
どのオーダーケーキもですが往々にして決めているのは方向性だけで、どんなケーキになるのかは毎回私にも分かりません。
素材の色や硬さ大きさによってその場で方法が変わったりしますし
決めてしまうとどこかのタイミングで身動きが取れなくなるからです。
だから様々な可能性を予測して準備もしますし万が一の代案はいつも頭の隅においています。
今回は珍しく、ご依頼いただいたタイミングで
「作ってみたいケーキがあるんです。作らせていただいていいですか?」と
お客様にご了承いただいてからの製作になりました。
オーダーケーキに対する私の姿勢は、依頼主のご希望に沿うことが一番、と考えます。
反対に、デザートコースでは自分のやりたい事を通します。誰に遠慮することもなく。
だから本当は、「これを作らせてください」というのは反則なのですが、
そんな提案にも快く乗って下さるお客様であり、必ず喜んでいただけると確信がありました。

ピンと張った苺の膜の中に、お砂糖を全く使用せず作る苺の濃縮されたエキスがトロり。
苺ミルクのクリームの上に、まん丸の愛らしい苺を並べたこの苺づくしのタルトを作っている時、
名古屋の時から通っていただいているこちらのお客様ご家族との色々な思い出を思い返しました。
作りながら相手を想うとそこには何かが宿ります。
それが伝わるお客様へ向けてお菓子をつくる瞬間が幸せです。

Kominasemakoは今年の夏、10周年を迎えます。
お菓子を通してたくさんの人が集まって下さることがとても有り難く、
嬉しい気持ちを噛み締めている今日この頃です。