特注ケーキのご紹介

姪御さんのお誕生日ケーキを毎年ご注文いただきます。
お誕生日の女の子が好きなのは毎年毎年ベリーのケーキ。
特に今年はラズベリーのソースを使って欲しいのですって。
どんなものでも自分で加工する良さがあると思うのです。
そして往々にして、そのフレッシュさと香りに勝るのもはない気がします。
彼女は多分それを感じ取っているんじゃないかな。
以前にも木苺のソースを使ったことがあって、多分それを舌が覚えてくれていたのかなという気がしました。

先日冷凍のピュレや既製品のペーストの話題を久しぶりに耳にしました。
既成品にはその利便性や時間と労働コストの面での有利さや品質の一定の保証もあって
いろんな観点からそれらの使用を否定はしないけれど
私のお店に関しては
ここまでやるか!ってところまで
できる限り自分の手の中でやりたいと思っているのです。
今、発酵の試作を重ねながら、古来から人間は地球のなかで共存させてもらっていることを実感しているし
素材に向き合えば向き合うほど、その素材らしい何かを引き出したいと思うのです。
流れに逆らう事はしないし、素材ありきでこちらの手を変えます。
先程「素材に向き合う」と言ったけれど、
どちらかというと「寄り添っている」というニュアンスの方が近い気がします。